秋の感想戦 & 冬アニメ何みる?

 
新年もよろしくおねがいします。
 
感想戦・総評
苦戦、大苦戦という感じでしょうか。明暗がはっきり分かれちゃったかな?とか思います。まぁ、がんばれよって感じですな。
 
 
下町ロケット
安定した面白さ。イモトの起用とか、俳優の選び方もやはり面白い。チームNACSのリーダー、森崎博之なんかを参加させているところなんかも評価したくなる部分。定時帰りの軽部が、まさか徳重とは。
苦戦したり、へんな裏切りがあったり、味方が実は……!みたいな展開とか、これでいいんだよ!と言いたくなる。バランスもいいし、テンポもよくて、文句なし。
 
●日本版SUITS
話題になったかどうかはしらんが、大して面白くなかったとは思う。役者もそうだし、脚本のアレンジも頑張ってはいたのかもしれないが、基本的に「結果がすべて」ってことになるだろう。蟹江役の小手伸也だけの問題ではなく、中島裕翔も主役級としてみると魅力が足りていなかった。中村アンに至っては場違い感が凄い。そもそも、織田裕二鈴木保奈美を揃えたのもどうだったのか。プラスよりも期待感だけが先行してマイナスだった気がしてしまう。
聖澤役の美人の子、どっかでみたことあるなーと思ってたんだが、コードブルー3期の新人医師、ガリガリノッポちゃんなのね。調べる前にギリギリでたどり着いた。美人の役はこなせていて良かったと思う。
それとクソつまんなかった花男セカンドの、C5・あいり役の子も出ていた。整形した?ってぐらい整ってる顔の子。犯罪者の妹っていうオリジナル役だね。原作は犯罪者の彼女だったから、それと付き合うような流れで葛藤を深める役だったと思う(原作版をほとんど見てないんだけどな)
 
冗長だとスタイリッシュさが失われる。どこかで見たことあるような平凡な内容をやるなら、鋭さが必要。
 
●獣になれない私たち
これもつまんない話でなー(苦笑) ガッキーは何故、この作品を選んだ?と小一時間ばかり問いつめたい内容だった。気持ちは分かるんだけど、逆に分かっちゃっていいの?って問題の気もして(苦笑) まぁ、実りのない関係は清算するべきだよね。
 
これも結局のところ、お貴族様なんぞを中心とする「階級社会」から脱却して、みんな仲良く平等論な「大衆の世の中」への遷移が問題の本質にある。物語というか、作者共が追っ付いていないということに起因しているのだろう。フラットな社会になったことで、ドラマの作り方がわかんなくなっちゃった!ってのが大元にあるのだろう。
 
日本のクソみたいなドラマってば、医者か弁護士の話ばっかになりつつある。階級構造を利用するような物語だと、偉い人がいて、敵とか障害とかにならないとお話にならないからだ。医者だと白い巨塔があって、医龍を経由して、ドクターエックスでルールは開拓されたのかもしれない。でも弁護士関係で面白かった作品って、最近あったっけ?って感じだよねぇ。リーガルVは空気だった気がするし、99.9も弁護士ものとしては物足りない。今回の日本版スーツはごめんなさいだし、ガッキーの出てたリーガルハイはギャグまで含めたバランスがあって初めて活きるのであって。キムタクのHEROを引っ張ってきちゃう? 検事側の話だったけど。もっと赤カブとかまで戻れってこと? なんで弁護士ものを続けてやるんだろうね?
 
更に言うと、なろうのハンコ型中世ファンタジーは、階級構造を利用した物語展開をやるためでもあるよね!っていう(笑) 逆になってるんだよな。テレビは現代モノをやるのに医者や弁護士にしがみつき、なろうは中世ファンタジーにしがみついてるっていう。理解のあるお貴族様が味方してくれたり、悪役のお貴族様と戦ったり。物語能力が高いほど、階級構造(つまり身分の差)の利用が巧いとかって傾向があるんじゃないかなー。それ故に、現代モノでの苦戦っていう風に見えてしまう。
 
フラットな社会とか言っても、差はそこかしこにあるわけで。下町ロケットの池井戸作品だって、大企業と中小企業、銀行(融資する側、求める側)、その他の立場の違いやらをうまーく利用して成立させているものだしね。全部を捨てて、新しくする必要もないし、そんなことできるわけもないし。
 
……で、フラットな社会で物語にしようとあがいて、セカンドラブとかアラフォーラブとかな物語の一端として、獣になれないとかいいつつ、獣ラブしちゃう作品があったりするわけです。なにやってんだよ(苦笑)
一応、公認会計士ってことで、士族資格の話は絡めてたりするんですが(笑) そもそも、学者なんかの「博士」になると、一代貴族として認められる流れから来てて、ガキンチョが「偉い学者さんになりたい!」って憧れるストーリーがあったやないですか。あれって貴族になりたいって意味だったわけです。博士号=一代貴族だからね。今にして思えば、なんて世知辛い世の中!?って気分ですけども。つまり、士族資格なので武士になれる資格だょ?とかって話な訳。……まぁ、平成になって現代の士族も没落しました。とかって言われてたりすっけど(苦笑)
そんなんで貴族がネタとして使えなきゃ、天才を代用品にするのが定番な訳ですね。貴族好き過ぎるだろ!からの、天才好き過ぎるだろ!への華麗なる転身っていうか(苦笑)
 
それはともかく、この獣うんちゃらってドラマ、味わいが地味すぎるというか。まるで面白くないっていうか(苦笑) 朱里だっけ?が家にきて、布団しいてガッキーと並んで寝るところの回の、ガッキーは久しぶりにガチでした。可愛かったー。そのぐらいです。ちょっと正しいことやろうとしたら、ダブル無職エンドだものね(苦笑) そういうリアリティは必要だったのかな? まぁ、必要か。
 
 
以下は、アニメ!
 
転生したらスライムだった件
オープニングに出てきた、騎士団?みたいな連中が皆無・絶無なのでもう1クールやるようです。魔王がうんたらで、探しに行くような事言ってたから、冒険の旅にでるのかと思ったら、ゴブリンの集落を拠点にして居座り、イベント待ちに徹しやがった。これはスライム三郎とは言い難いやつやね。エロフ!までは良かったんだが。
 
とある魔術の禁書目録
未見。
 
ジョジョ5部
5部は、主人公よりも周りのギャングメンバーの活躍シーンが多めであんまり好きくないんよ(苦笑) ディオの子っていう主人公側じゃない主人公なので、ジョルノのことをもって知らないといけないのにね。
忘れ去っていることもあり、たいへん楽しんでるけども(笑)
 
ソードアート・オンライン アリシゼーション
キリトさん無双。さすがキリトさん。小説で読んでるのに楽しめる。映像化って良いものだねぇ。
 
○SSSS.GRIDMAN
不思議なウルトラマンだと思ったら、中身が魔法少女だとかの文脈だったような? 女の子の孤独が全ての問題の原因で、それを癒すことで解決っていう。これの善し悪しはわからんが、薄い本にはしやすいような文脈ではあるよね。援助交際的な文脈というか。茜くんの寂しさは、おじさんが癒してあげよう!でセックスみたいな。……逆にいうと、援交で済ませりゃいいところを、宇宙人がしゃしゃってきたもんだから、怪獣と巨大ヒーローが町を破壊しながら戦ってたりしなきゃダメになった物語だからね。でっかいはた迷惑。
 
ヒロインの滑舌がダメダメで、最後、何を言っているのか不明瞭だった。ずっと一緒に居たいから、その願いを叶えないでって聞こえたけど、どうだったんだろう。
 
……と、そんなことより、稲田徹の話をしようじゃないか。
アレクシス・ケリヴだっけ? 絶妙な胡散臭さ。すばらしい個性。フェイトアポクリファの、役にたたないキャスター役のイメージだった。正直、誰なのかまったく分かってなかった。たまたま再放送のターンAガンダムを見て、ハリー・オードだったことに気が付いた。マジかよ!と叫んだ。
 
いやぁ、ロランやってるパクロミ、自然な演技というよりまだまだへったくそでさー、ある時、演技っぽい演技に切り替わって声がハッキリしだしたんだよね。その瞬間の記憶が残ってるぐらい、印象的だったのよ。その後、パクロミは売れ続けた。けど稲田徹、苦労したっぽいなぁ。エクバとかでゴールドスモー使ってたから、お世話にはなってたんだけども。
 
ライブダンジョンのゼノとか、本好きの下克上ならジルベスターとか、稲田徹向きの役って絶対にあると思って。あの胡散臭さは無二の個性だろう。絶妙だよ。そういう意味だと、稲田徹もパクロミと同様に、演技風の演技に切り替えたことになるっていうか。やっぱり、いろいろと難しいんだろうねぇ。そういや、fate/HFで真アサシンだったね。
 
 
ゴブリンスレイヤー
いや、あのドワーフ中村悠一って、「さすおに」と同一人物だというのか……。なんという挑戦。新機軸というかか? 流石、お兄様です。
ゴブスレは燃えるよね。おおきくカテゴリーを考えると、テラフォーマーズと同型に分類されるのかもしれないけど、向こうの失ったものがこっちにはあるよね(笑)ゴブリンは人類の敵!という見事な告発劇というか。ゴブリン、倒したくなる。
 
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
はいはい、ブタ野郎ブタ野郎。
OPのバニー先輩の不思議ダンスの段階で勝利は決まっていたようだ。やれやれ系主人公のくせに、楽しく見てしまったではないか。
妹だけど妹じゃないの作者が可哀想。
 
からくりサーカス
なんかやたら展開が早い気がして。実はこのぐらいのサイズだったのかな?
 
本来、現実の諸要素に学んでそこからアニメを作るべきだったんだけど、アニメーションの歴史が長くなってきて、複雑化し続ける関係から、アニメを見ないとアニメを作れない時期に来ていると思われ。全部のアニメをみることはできないし、網羅する意味はないけれど、重要な要素は押さえていくような努力をしていかないといけない。……そういう努力はアニメ雑誌の人たちとかが、プロにインタビューしながら遊べばいいんじゃないの?と思ってるんだけどさー。みんなが生きてる内に、知識を集約する努力が必要だと思うよ?
 
ジョジョもそうだけど、からくりサーカスの藤田作品をフォローしていく流れは興味深い。ダイレクトだった世代が働きかけて作ってるんだと思う。そういう意味だと、マンガ・アニメなんかで、それぞれの時期の代表作を押さえていく流れが必然としてあるのだろう。これらも巨視的にみて、アーカイブ問題なんだろうねぇ。たとえば「本好きの下克上」は、日本のハリーポッターだと思う。俺は自然な形で出会うまで待って、それから一気に読んだけどさー。からくりサーカスがアニメになって、人の目に触れやすい形になったことには価値がある、意味がある、意義がある。でも、アーカイブされるだけじゃ、アーカイブの肥やしでしかないんだよね(苦笑)
 
こうしたアーカイブの問題は、プラットフォームの話に繋がっている。それらをバラバラなまま放置するのは、既得権益へプラスに働く。図書館みたいな形で整理するとなると、あいうえお順、作者名順、カテゴリー順だとかになる訳で、新規参入者に網羅しろ、全部読め、全部観ろ!と言ってるのと変わらない。どこかが仕事をする必要がある。アニメーター学校だのの職業訓練校の運営が努力するしかないのかもしんないね。
 
 
■ 2019年冬アニメ、何みる?
今期、さっぱりみたいのがない。フジテレビのは時間被せて来る上に、イベントがあると平気でズラしてくるから観なくていいと思ってる。
スライムとか続き物があるから、そっちを見ていくのがメインかなぁ?
 
ブギーポップは笑わない MX 1/04 22時〜
これいまさらなんだよなー。エポックなのは分かるんだが、映像化の難しさが難問クラス。アーカイブ化しない訳にもいかないから、作り直したいんだろうけど。文脈の共有がとても難しい作品。廃れた遊園地とかって、どこから何をどうして持ってきているのか、とかさ。
 
どろろ MX 1/07 22時〜
観るものが少ないからなんとなく入れてみた。22時かぁ。
 
●3Dリアルガール2期 日本テレビ 1/08 25:59時〜
これは2期だから入れておいた。彼女の問題がまだ済んでいない。病気だっけ?
 
盾の勇者の成り上がり MX 1/09 25時〜
なろうで読んじゃってる関係上、そこまで興味はないんだけども。どこまでやるんだろうか。構成とかをチェックする見方になりそう(笑)
 
●ガーリーエアフォース MX 1/10 24:30時〜
この辺りが流行りモノになるのかな?わかんないけど。
 
魔法少女特殊戦あすか TBS 1/11 26:25時〜
ちょいエロい表紙とかで目立つマンガ。メインクラスだと思ってはいるんだけども。
 
かぐや様は告らせたい MX 1/12 23:30時〜
1〜3巻ぐらいの内容やるんだよね? まぁ、見ようかな?でも面倒くさいな。