雑記(モテキ1)

 
モテキ久保ミツロウ
読む気は全くコレッポチも無かったんだけどね。それでなくてもこのところ「やる夫のP3」を読んで
 
;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
 
だったりする。メタボ白饅頭になぞ憧れるぐらいならいっそ、クッ(涙)
イブニングを立ち読みしてもやしもんが無くて、高田裕三って現役*1だったの?!とか思いつつ、モテキで土井亜紀らしきが掃除と料理してるのを見て、面白そうだなって。最近、花と奥たんの1巻が俺を睨んでいるんだけど、ニラまれているから逃げているというのを自覚しつつ今回も横目でスルーしてモテキのコミックス1巻を購入。
 
けっこう情報量があって、1話ごとに感想を書かないとダメなタイプだよなぁ、と思ったりする。作者が「私、女なんですけど」とかネカマ宣言をしていて(←信じないことにしたらしい)ありがちありがち〜っていう展開を書いているんだけど、これがめっちゃイタイタしい。
 
つまり、主人公がポイントポイントで「大胆になれてる」んだよね。マンガの、というかストーリーの要請ですか?でもそのハグは要らないじゃん、ネカマ的「このぐらいはオッケーだよ」マンガだろ、これ…………みたいな。
一巻の構成も、未来の女、現在の女、過去の女になっていて、最後が過去からの女だったりする。そこらも意図的だし、ネットを味方につけるための、現在の女(名前は「いつか」、漢字変換すべき?)みたいな感じで、この「あざとさ」が、わかっていても敢えて好き(笑)みたいな。話の合うオタ女とメタ視を混ぜながら会話して、一瞬の本音と嘘の配分が上手いんだもん。そりゃ読め!とかいうヤツがでるわけダニ。
 
この手のことに対してだけは個人的にタイミングの良さが発動するので、土居亜紀のターンで連載分を見ているのは偶然にしては出来すぎている感がある。つまり、1話が土井亜紀なのだから、この子が「本命」か「対抗」で間違いないだろう。「物語とは介入」だとする場合、作品的には主人公にはモテ期という介入が発生したことを意味していて、同時に本来の運命の相手と、介入によって運命を覆した相手とが現れることになる。土井亜紀はそのどっちかだってことで、たぶん通常メインヒロインと言われる「運命を覆した相手」の方だろう。
 
いい作品だと物語の介入に対して世界が復元しようとする圧力が出てくる。ヒロインがその戦いを代表することで緊張感が生まれる…………という風に記述できるのだけど、ちょい結果論すぎるかな。
 
 

*1:マンガ家として現役かどうか、だなんて意味ではないよ勿論。