雑記(プリクエル)

オンドレヤス動画を見るようになって、バトオペ熱が少し回復傾向。
 
●F91プリクエル
ユーチューブでF91動画を見てたら、「辻谷さんの声をもう聴くことが出来ない~」だのの書き込みをみて、おいおい、嘘だろ?と思ったら、本当でござった。2018年10月だそうで、1年以上も気が付かなかったよ。悲しい。
そんな時にプリクエルの情報を見て、「縁だろうから、久しぶりにダムA買ってくっか!」という感じ。プリクエルで前日譚らしい。
 
ガンダム警察ではないが、F91警察であるところのわたくしとしましては、微妙。わかるんだけど、コレじゃない感もあり、微妙。セリフの端々から漂う、あんま分かってない感と同時に、構成的にこうなっているのは仕方がないのではないか?という理解というか。理解できてしまう大人の部分ががが。悲しみオンライン。
 
1話はモニカメインの話だったし、こうなってしまうのは仕方がないのかなー。どうなんだろう。

そもそも、F91というマシンは、116年7月にロールアウトしていて(プリクエルにも記述あり)、その後に改修が入っている。活躍するのはクロスポーンバンガードがフロンティアサイドを強襲する123年3月ごろ。その間、実に6年半。6年以上も何やってたのさ?という問題がひとつ。これは未完成版のミノフスキードライブを搭載しようと試行錯誤していた期間でもある。ミノドラは120年代では完成に至らず、V2に搭載されてようやく完成をみている。

ミノドラというのは反動推進という謎の機構だ。力場を発生させて衝突させ、その反動で推進力を得るとかなんとか。このため推進剤の燃焼・噴射が必要ない。従って加速時間の限界がよくわからなくなり、理論上は亜光速近くまで加速できるとされている。反動推進のため、力場やらの方向を変えるだけで全方向への加速が可能になっている。
結局、内部の圧力を外に逃すことで、問題を解決したわけだ。その結果が光の翼。F91時代では、外に出しちゃえ!っていう解決策に辿りついていないため、熱暴走する欠陥機になってしまっている。廃熱・廃熱・廃熱で、本体デザインがF90とは全く異なっている。蛇腹とかね。
 
F91の代名詞的といえるMEPE、いわゆる金属剥離を利用した分身の術なんかは、ミノドラの熱暴走の結果なわけだ。だが、スラスターを噴射してしまえば、剥離した金属が吹き散らされてしまうので、分身にならない。映像でもスラ噴射なしで描かれているから確定事項。
 
パワーウェイトレシオなんて概念もあるけど、F91の最大稼働モード(ミノドラ発動モードのことね)だと、20Gなんて言われる戦闘加速が行われてしまう。この領域の速度で人間が「もつ」のか?という疑問もあるが、とりあえず、Gが凄すぎて、レバー操作なんて到底ムリ。そのため、手放しでも操作できるような、マン・マシンインターフェイスが必要だったわけさ。白羽の矢がたったのは、モニカ・アノーの研究していたバイオ・コンピューター。
 
プリクエルに戻って考えると、端々にそうじゃないだろう?なセリフが出てくる。「ニュータイプ専用機を作りたかったのかい?」とかだ。どっちにしたって、最大稼働モードの機動力は、通常の操縦を受け付けない。モンスターマシンを作ったのが先で、後から操縦用のインターフェイスを用意しようとしたわけだから。
ただまぁ、モニカを中心にドラマを組んだら、こういうちょっとわかってない感じになっちゃう部分はあるんだろうなーってのは、理解できてしまう。漫画を「盛り上げる方法」としてはそう間違ってはいない。いい期待感を煽ってくれている。ただ、ミノドラ設定を無視してたらトンチンカンなものにしかならない。ブラックボックス的に、ミノドラの存在を匂わせつつ、明確に描かずに秘匿していくのが正しい態度なのだけど、その辺りまで配慮できるのか?というと、実際問題、そこが完成度ってやつなので。難しい。たぶんここで私が書いている内容は、極めて面倒くさい何かだろう。
 
ロールアウトからの6年半だのってのは、高校生やってるシーブックにとっては、中学・高校の多感な時期。その時期に、モニカは研究のために家に寄り付かなくなってしまっている。母親に甘えられなくて、だけど、腐るでもなく、グライダーみたいな自分の世界を持つに至るというか。富野御大の癖が悪い方向にでていなくて、良い主人公だと思うんよね。
 
とはいえ、もう辻谷さんの声で、プリクエルの物語を、とはいかなくなってしまったわけでもあって。残念。