魔法先生ネギま! 314時間目

 
今回は難しくてよくわかりませんでした。時間をおいて冷静になってから〜と思ったんですけど、情報が足りないので判断しようが無いですね。というか、あんまり書きたくないので短めに。
 
●復帰
えっと、タイトルはリバース(再誕)ですね。
各話のタイトルは編集の人が付けてるとかの話があった気がするので、タイトルにはあまり重きをおきたくないのでウチでは触れないようにしています。いつだったか同じタイトル2回目とかもありましたし。
 
ネギは復活したわけですけど、構造的にどう、こう、というのも特に思い当たりません。なんかこう、リスク無しに戻って来ただけって感じなので何を書けばいいのやら?という風でして。まぁ、だからといってゴンさんしてもらっても困るだけなのですが。
 
再誕とかってのはむつかしめのお話なのです。
物語は大元が「行って・来い」で出来ていて、越境と再越境が重要な意味を持ちます。物語が始まるときに越境して、終わる時に再越境するわけです。
 
これの背後構造には人生という「越境・再越境」があります。誕生で越境し、死んで再越境して帰っていくわけです。まず人生そのものが冒険なんですよね。
 
その大構造があった上で、部分構造として日常である生の世界から死後の世界へ冒険をしに行って、また生の世界へと戻ってくるわけです。
 
再誕生するということは、一度「死後の世界」へ行っていたことになります。戻ってくる場合、最低でもパワーアップしなきゃダメなんですよ。そしてパワーアップするからには試練が必要です。構造的にはそんな感じなので、今回の描写だけだとちょっと休憩して戻って来た(?)ぐらいのイメージしかないので、どうしたってよく分からないものになっています。
死後の世界へ行ったらパワーアップできう!みたいなのは何故なのかヨクワカリマセンが、界王様とかに教えてもらったりするわけですよ(笑) まぁ、父や母(もしくは師匠だとか)からのパワーを受け継いだりする展開が多いらしいのですが、本義としては死んでる人とかに会えたりするイメージから来るのかもしれませんね。
 
というわけで、良く分からない話になっているんですけど、腐ろうがBLだろうが相手は赤松先生なんですよねぇ。物語能力者の人がドラマになってない話にオーケイ出すんですかねぇ?ちょっと保留した方がいいのかも、と思っております。
……かといって、赤松先生だったら何をやっても良いって訳でもないので、Jコミが忙しくて手を抜いているのなら容赦なく叩くべきなのですが。
 
 
●善と悪の共闘
というわけで、ネギとフェイトが同じ敵と戦っているわけですが、予想より早かったかな、とか。
 
パッと思い出せる範囲だと、ルパンの「カリオストロの城」でルパンと銭形が共闘したりだとか、ドラゴンボールフリーザを相手に悟空たちとべジータが共闘するのが思い出されます。最近だと橙乃ままれの「まおゆう」も、魔王と勇者が共闘する話になっています。物語の構造では敵がキャラだろうが状況だろうが関係なく「障害」と認識する事になっていますので、まぁ、基本的にやっていることは同じでしょう。
これらの善悪の共闘は、大体において「より大きな障害」に立ち向かう時に発生するようですね。バトルマンガの場合はパワーインフレでより強い敵が出てきた時に敵と味方がタッグを組んだりするわけです。
 
というか、善悪の共闘って展開が流行ったか何かがあったんですかねぇ?
初期ジブリはその辺りの意味でも面白いんですよね。カリオストロ*1は善悪の共闘をやって、ナウシカは誰にとっての善?みたいなのを問うている部分がありますね。で、ラピュタは主人公が悪側に入ってしまって、悪だった連中がそうでも無かったことになったりしてます。それに続くトトロはこの辺りの問題から解放されているので肩透かしを食らった人も多いんじゃないでしょうか。今では単に名作と呼ばれているので、いやも応もないのですが。
 
 
●その他
うーん、墓所の主というのが幼女で、我が末裔とか言ってるのが意味不明ですが、キーキャラを伏線的に配置したんではないかと。フェイトタイプ3体に対して1箇所足りなかったから寝返らせただけかもですけど、予定通りだからフェイトタイプを3体にして出したのかもしれませんので、いいのではないかと。
 
 
 
Jコミについて
基本的に賛成なのですが、Jコミネギまをダメにしても続けるべき価値があると思ったら大間違いだと思います。ネギま!がちゃんとしていない限り、Jコミに大した価値はないでしょう。ここを間違えると痛い目をみると思われます。
「連載もちゃんとやっているのに、副業もやって偉いね?」が他者の基本的な姿勢になり易いでしょう。「副業にうつつを抜かして、本業を疎かにしてんじゃん」とかになったらプラスがそっくりマイナスに働きます。そうなったら「本業で稼げないからこっちで稼ごうとしてるだけでしょ?なんでそんなんに協力しなきゃならないの?」という風に振れ易くなります。
ぐーぐるだとか本気でどうでもいい。あんなん後から付いてくるものですよ。金が動きそうなトコに顔出すだけのハイエナですからね。
Jコミの絶対条件は、マンガ家の協力を取り付ける部分にあります。その他の部分はオマケでしかないので、優先順位を間違えないことです。そのためにはネギま!を疎かにしていい時期ではありません。安定した人気作家ってアドバンテージはそんなに小さいものではないのです。休むなら休んでもいいので、本業をパワーアップさせることを考えて欲しいものですね。
 
本業がしっかりしていること(ただし休載はOK)>「マンガ家から協力を取り付ける」(Jコミの絶対条件)>その他の環境を整える
 
立ち上がりが成功したら、この優先順位は逆転するでしょう。環境が整っていることで、マンガ家からの協力が取り付けやすくなるハズです。この時にネギま!が疎かになっていると、主・副が入れ替わって認識されるでしょうね(苦笑)
ある意味では、絶版マンガは絶版する程度の価値しかないんですよね。そこは認めた上で、出版業界の回転やペースが速すぎて埋もれた良作が眠っている可能性は否定できないという現実も潜んでいるのでしょう。社会的には価値がなくても、個人的にはこの作品がどうしようもなく好き!みたいなことは幾らでもありますしね。
 
赤松健という人は、マンガ家として作品世界を展開させるよりも、ダイレクトに社会に影響を与える方が得意な部分があるようです。戦うステージを変えてしまう可能性もあるかもですよねぇ。まぁ、有利・不利の基盤がどこにあるかって話を認識しておく方がいいと思います。多くの場合「あっ、という間に過去の人になってしまう」のですから。ネッ?
 

*1:カリ城ジブリ前です