雑記:柿崎美砂を巡る考察(つづき)

 
長文ですし、あまりおススメできる内容にはなっていません。
 
●チアでの柿崎
チア3人での役割分担を確認してみると、突っ走る桜子、ノリノリの柿崎、ブレーキの壊れたブレーキ役のくぎみーということになります。くぎみんにしても別にブレーキ役がやりたいわけじゃなくて、このメンバーだと自分がブレーキ役になるっていう感じ(ペルソナ)ですね。しかもそのことに気が付いていて、ちょっと気にしている風なのがグッド。桜子はもはや突撃隊長です(突撃タイプと命名)。問題の柿崎ですが、意外と「私もー」ってタイプなのですね。導入者(イノヴェイター)タイプなのは桜子の方で、柿崎は初期採用者の様子。
ここから考えられるのは、柿崎のキャラというのが巧く空気を読んで「面白くなりそうな方向」に意識的に自分を参加させることでそっちの方向に流れを動かしている賢いメタ子ちゃんの姿、かもしれません。(描写はありません)これだと柿崎には柿崎なりの苦労というものがありそうです。
 
たぶん、柿崎は毎週末 都心に出てきてショッピング(ウィンドウショッピングがメイン?)をしているようですが、桜子たちはそうでもないみたいですね。釘宮的にはいつも一緒にいるイメージがあるようですが、少なくとも桜子は毎週末という高頻度で麻帆良学園の外に出てはいないみたいです。すると柿崎は一人でもプラッと渋谷などに出てきていることになるわけです。したがって一緒に買い物に行く友人が別にいるような印象になります。
というか、買い物に付き合って〜と言われると柿崎は断らないのかもしれません。周囲からそういう人材とみなされている可能性も?(描写はありませんが)NOといえない意思の弱いキャラ?(冗談です)
……ついでに彼氏はここで振り落とされているのかもしれませんね。買いもしない買い物に延々とつき合わされ、似合うかどうかの意見でセンスが合わないと喧嘩、とか?いや、彼氏が既にいないという点に対して説得力を持たせたいだけなので、そんな描写はいりませんけどね。なんというか同年代の女子がお手本にしたくなるようなキャラでいる方が長期的なメリットが大きいのではないかと。うーん、カッコイイ女の子って何だ?(ワカンネ)
 
 
●悪ノリグループでの柿崎
悪ノリグループとは、率先してネギまのアホアホイベントを盛り上げにかかるイタズラっ子たちを個人的にそう呼んで区別するための名称です。
 
朝倉・パル・ゆーな・美空・柿崎・双子、辺りが参加者になります。
 
これまでのネギまのイベントは登場順がかなりの影響を持っています。
例えば悪戯魂の持ち主という設定のある美空なんかを例にした場合、1話から双子と一緒に仕掛けをしてはいるけれども、登場はほぼ13巻からという状態。このため前半のイベントにほとんど参加できてないんですよね(大人しくしていたという設定) しかし15巻の超の送別会ではいきなり「涙 拝み隊」として前面に登場します(パル・ゆーな・美空) また18巻のjojo苑の焼肉食べ放題のところでも参加(パル・ゆーな・美空・柿崎) アキラのサイレント回でも目立っていますね(パル・ゆーな・双子・チア3人・ザジ・美空)
 
逆に回が進むことで引っ込んだのはイタズラ王・朝倉です。朝倉はネギまにおける最大級のアホアホイベント、ラブラブキッス大作戦(5巻)の仕掛け人です。企画、運営、トトカルチョの元締め、更に司会までこなし、人間関係の処理(そもそものクラスの巻き込み〜変装しての微調整)やら、やりすぎ感のあるビデオ機器のセッティング等、その異常な能力を遺憾なく発揮しています(笑) しかもアーティファクトとか無しで。 ……これは結果から考えると登場回が早かったから、という点に尽きるでしょう。
 これ以外にポイントになっているのは地味幽霊さよちゃん登場回。除霊討伐隊(朝倉・パル・ゆーな・まき絵・桜子)に参加し、情報収集&ノドカ投入&激写&説得、と中心的な役割を果たし、結果的に朝さよコンビ結成です。これ以後は一歩引き気味となり、司会キャラ→情報処理班の方向になっています。
 
朝倉は強烈なイメージを作ったことで引っ込んだと思うのですが、代わりに出てきたのがパル・ゆーな戦線です。「点」だったキング朝倉に対し、パル・ゆーなはラインを構築し「線」で攻めていきます。これが31人クラスシステムとマッチしたため採用される形になったのだと推測されます。天才であるキングに頼る仕組みから、民主的な構造への変換、というよくある話ですね。
 よく見るとイタズラ参加率自体が高いゆーなは桜子を上回る突撃タイプです。しかし悪巧み(企画)自体は苦手な印象。ノリノリで真っ先に飛びついている「だけ」という感じです(苦笑) これが悪ノリグループ的に中心的なポジションとして見えにくい理由ですね。
 
一方でパルはゆーなの代わりに率先して企画している印象を受けます。例えば超りんお別れ会で涙を拝もうとしたのはゆーなだとしても、くすぐればいいんじゃない? と決めたのはパルであるかのようなコマ配置になっています。 パルのキャラは正直に言って性格パターンが朝倉とほとんど同じじゃないかと思ってしまうほど中身が似ています。同じキャラの別の表現であるかのような感覚です(これはもう一組あって、個人的に泣かないまき絵=桜子だと思ってます) 興味などの方向付けがわずかに異なるだけであるかのような……? 実績としては朝倉の方が有能なのでしょうが、パルも1月半で15万ドラクマを稼いで来たことによって同等の能力があることを証明したと言えます。現在は朝倉が裏方に回ることでパルが前面に押し出されている状態ですね。しかもゆーなが仮契約間際ということは、パル・ゆーなのコンビが思う存分に暴れますと言われているようなもので(笑)
……あれですね、ゆーなが居なくて古菲とコンビを組んでいたパルが、いつまでも仮契約しないくーちゃんに業を煮やし、元鞘でゆーなとイチャラブしようって魂胆ですね!わかります!ドントコイです!(笑)
バトルに傾いていたバランスを取り戻すには、ロボット型思考ではもしかするとダメで、エイリアン型思考によるイタズラなどのハチャメチャ感をもってくるべきなのかもしれません。
 
ここまで話を進めたことで柿崎の話にようやく戻ってくることができます。イタズラキャラとしての柿崎は、どうしても二軍扱いになってしまいます。最初に前面に出てきたのはキツネギの衣装の所かと思われるのですが、衣装ネタということでファッションリーダー的に出してみようかという考えが働いたのではないかと予想しています。
キツネギ部分は構図的にはゆーなに悪巧みさせないために、強いて言えばパルの代打として柿崎が出てきているという形をとっているわけです。この時、桜子と同様の突撃タイプであるゆーなは、しかし、桜子とは違い、自分から何かを言い出すことはしません。「私もー」と言う柿崎と似ているタイプなのでしょう。このため、ゆーなと柿崎の場合、どちらかが悪巧みしないと話が成立しなくなります。14巻の「逆・光源氏計画」(柿崎・ゆーな・その他クラスメイト)の際も、ゆーなに対して柿崎が発案することになっています。つまり、ゆーなは作者からバカだと思われているってことですね(おいおい) もしくは同意キャラとしてはゆーなの方が柿崎よりだいぶ強いということになるのでしょう。ちなみにその直後の「お茶こぼしちゃったー(拭いてー)」のところには柿崎は参加していません(ゆーな・まき絵・桜子・双子)ここはモロに突撃タイプの出番ですので(笑)
 
ここまでで考えられる柿崎の特性というのは、ナンバー2的なポジションであり、賛同・同意する人だということになります。もしかするとメタ的に考えてから参加する遅さが出番として目立たないところに繋がっている可能性があります。何しろ同時に近いタイミングでゆーなのようなキャラが「OK!やってやろーじゃん!」とか叫んでいるわけで、見極めてから動いていると「その他の賛同者その1」となってしまうのではないかと。
仮にクラス内の情勢が二分するような状況が頻発していれば、バランサーとなって有利・不利を決定する役割になる可能性があったのですが、、、、、ネギま!にそういうシチュはありません(断言)
大抵はネギをイジる時に、「ノリノリでイタズラするグループ」・「オロオロしている+我関せずのグループ」・「一部の怒ったり止めに行くキャラ(いいんちょ・明日菜、最近は千雨も)」の3つに分かれています。この時、反対勢力は単なるツッコミ役にしかなっていません。面白いであろう方向にほぼ一致団結しているので……そこが3-Aのいいところだといえば確かにそうなんですよねぇ。しかし柿崎にとっては裏目ってる感じです。
 
 
●柿崎をネギパーティに入れるとしたらどこか?
空きがありそうなのは、本気かどうか分からない色香でネギ君にえっちく迫るギリギリのキャラです。10歳児相手に本気出すとかは見栄え的にあり得ないので雰囲気でそうなったら「まぁ、それもありかも?」ぐらいが限界かな、と。
でも単発でそういう方向に作ってしまうと、気持ち悪いという意見が出てくると思われます。そこで王道的に明日菜と絡める方向に手を伸ばして行くのが吉でしょう。
 
明日菜はえっちぃ方向が意外と苦手という描写があります。加えてネギが好きだとは言っても家族みたいな感じに収まりつつあり、250話ではノドカ相手に譲ろうとするかのような描写まで出てきました(現在は偽アスナだけど、精神的には完全に同じキャラとして考えるべきなので)
 
柿崎の基本属性は「恋愛」「応援」なので、明日菜に本気を出させる役目を担うのがベストかと思われます。明日菜はノドカに対して遠慮しています。その理由の一部としてプラトニックなノドカの淡い初恋みたいなモノに嫌悪感が無いことがあると考えられます。つまり明日菜が危機感を持ちにくいわけですよね。冷静に考えるなら、ノドカにしてもネギにしても、今のままの気持ち・感情がずっと続くとは限りません。決定的な別れはもうちょっと先のことなんじゃないか?と明日菜は考えようとしているかもしれなくて、それは一種のモラトリアムでもあるでしょう。そうはいっても自分を誤魔化そうとしているに過ぎません。ノドカに遠慮していたらいつの日か明日菜は後悔することになるかもしれない。得たはずの家族を失ってしまうんですよね。柿崎なら明日菜の躊躇や恋愛に対する気後れに気付くと思うのです。ノドカを応援する人間は多い。ならば自分は明日菜を応援しよう(まぁ、ちょっとぐらい美味しい目に合えるかもしれないし?)って感じなんかが柿崎の役割として空きがある部分ですね。明日菜の前でアダルトな感じでネギに迫ってみせたり?……なにも最初っから応援していなくてもいいわけで。明日菜の情熱を知って気持ちが変わっていくってのもアリです。
これなら恋愛と応援の両方の属性を発揮することになるし、主役のネギ・明日菜に関わっていくことで安定した出番の確保にも繋がるでしょう。
 
最後の最後にネギの背中を押す役割をするのは、ノドカか夕映か?みたいな話もあるんでしょうけど、明日菜に一歩を踏み出させる方も忘れてはいけないと思います。親友2人(いいんちょ木乃香)は素直になるには距離が近すぎる相手かもしれません。その点、柿崎はいい塩梅の距離にいるのではないかと。
 
 
これ以外の案ですが、戦闘とかで活躍するイメージがほぼ浮かびません(笑) 発表されたパクティオカードの絵からしてチア服なのでシリアスめの戦闘シーンだと応援している暇はないんじゃないか?って感じですもんねぇ。応援し易い武道大会みたいなのは先日2回目が終わったばっかりですし、もういらないって感じになっちゃっているでしょう。
それにキャラに目的が無いとパーティに参加してても浮くだけなんですよね。これからはパルやゆーながいればイタズラには困らないでしょうし。でも桜子の加入は必須だと思うので、チアもそのうち参戦してほしいのですが。というか、ボトルネックにテコ入れですよ!
 
 
●不人気キャラ同士でコラボ案?
ハカセと柿崎でコンビを組ませるとか? デザイン柿崎ということで、茶々丸の着せ替えなどを担当するのもいいかも(笑)
 
エヴァはヒラヒラ服というかゴスロリ系なんですよね。茶々丸にしても従者なのでそっち方向になりがち? うーむ、茶々丸アーティファクトは無いのでしょうか? たとえ無くてもアデアットすれば防御力が…………あ、供給元に魔力が無いのか。じゃあせめて着替え機能だけでも使えれば「変身」シーンになるんですけど。
 
仮契約者に茶々丸の人工スキンを応用した防御力アップのぴっちりスーツなんかも需要がありそうですね。身体のラインに変化をつけないのであれば、(NHK的にNGだった肌色スーツとか)エロさはさほど変わりません。でも本当にほしいのは全体の戦力を底上げするための強化戦闘服なんですよねぇ。魔力や気とコンフリクトしない機械の運用は必須と言ってもいい。ノドカや千雨、朝倉、パルといったアーティファクト使いの戦力向上が望まれます。それにネギの本質が開発力となったからにはハカセの重要性はうなぎ上りです。そして白き翼仕様の強化戦闘服のデザインを柿崎に依頼すればもっといいんですけど。
 
 
○まとめ
うーん、なんか縦糸に相当するものがないんですよねぇ。ダメだなぁ。でも一応作業したってことで更新しときます。