闇への決断

 
じゃあ、久々に「厳しい現実」のコーナーいってみましょう。
 
 
ところで、ネギ君が闇を選択しましたよね。
アレを、「キレイな幽遊白書」か何かと勘違いしていませんか?
まったく違います。勘違いしてはいけません。
 
 
ここはグラップラー刃牙で例えるべきなのです。
 
ナギ=勇次郎
光の道=刃牙
闇の道=ドーピングしまくりのジャック・ハンマー
 
 
つまり、
ネギ君が選んだのはジャック・ハンマーの道です!
 
 
(もっと言えば幽遊白書からしジャック・ハンマーの道ですしね)
 
 
 
ネギ君は戦力差が約6倍のフェイトに勝ちたいんです。6倍です、6倍。
 
これから得ようとしているパワーは、言ってみれば「7倍 界王拳」とでもいうべきもの。どう考えたって無茶苦茶です。
 
実際のところネギ君はまだ10歳です。エヴァンジェリンさんの別荘で修行した期間を入れたって11歳にもなっていません。普通に考えたら、16歳の高校生ぐらいの年齢までジックリ時間をかけたって誰に文句言われるような筋合いはありません。
 
それなのに、
面白そうとかの理由で闇を選ばせたラカンとか!
よく分からない理由でネギの選択を支持した千雨とか!
二人とも何を考えているのでしょうか!?
 
 
絶望した!
 
いい加減な保護者気取りに絶望した!

 
 
 
……とまぁ、このぐらいのスタンスで見てやらないと、今回ネギが選んだリスクってのがどんな大きさのものなのか分からないでしょう。
 
 
いやぁ〜、ネギま!ってホンット厳しいですねぇ〜。
 
 
 
 
●解説
キャラを論じることと、マンガを論じることは別の話です。ここではキャラ側で、しかも極端に偏った視点を提示しています。
個人的には、闇を選んで正解だと考えています。しかし、ネギの選択は上記のマイナスを理解した上での選択のハズです。だからこそ正解だと思える。
本当は、今、強くなる「必要」はありません。それも彼は(少なくとも作者は)分かっています。魔法世界から脱出する「だけ」ならば、そんな力は「必要ない」のが分かった上での、今回の選択なんです。そこに味わいがある。
 
言葉にするのは難しいんですけど、必要(最低)条件を満たす状態から、過剰、やり過ぎの方向へ来ていると言ってもいいでしょう。減点法のテストで100点満点をとるにはどうすればいいか?答えは200点分、300点分の勉強をすればいいのです。100点分の勉強で100点取るのはまず無理です。やはりどこかで過剰な実力が要る。一石三鳥・四鳥の作戦を満点で終らせるためには、どこかで単なる「合理」を超えていかなきゃならないのです。
 
183時間目のエヴァ様のきっつい一言がどれだけか身にしみて理解できるているのか?という話もあるわけですしね。時にはリスクテイカーでいなければならないのです。
 
鋼の錬金術師のように、登場した時点で義手・義足であれば読者は特に何の痛痒も感じないでしょう。しかし、これからネギが挑戦するのが、義手・義足になるような手段なのです。これは「ネギま!」だから、予定調和として五体満足でなければいけないのですが、逆に言えば、それ以外の理由などありません。ネギま!以外の作品だったのなら、片目を失うとか、片足を失う(その代わり飛行術ゲット)ぐらいはするべきかもしれないのです。
 
何せ、ネギま!はまだその道のりの途中ですからね、そう簡単に片足とか失ったらダメなんですよ。たかだか闇の魔法ぐらいで片足を失っている暇はありません。そんなんじゃネギま!のシナリオはクリアできないのです。父親のところだなんてとてもじゃありませんが辿りつけるわけがありません。クリアには平均レベルで60ぐらい必要なのに、パーティにはレベル30とか20ぐらいのキャラしかいないんですから、もうそろそろ無理ですよ。限界です。ラカンなんか80とか突破してるじゃないですか。まったく話になりませんよ。
 
だから、いいんちょと桜子との仮契約が必要なのです。(ええーっ!?)
 
それから亜子が誘拐されたりすると、アキラが仮契約したいとか言ってくるハズなんです。それにはまずアーティファクトの凄さをアキラが知らないといけませんね。友情の為に、自分の感情にちょっぴり目をつぶるんです。
でも、「や、やっぱr……ムグ」って感じで仮契約が成立しないといけないんです。全ては難易度の高いネギま!シナリオが悪いんです!えっちなのはいけないと思います!!(←壊れた?)