雑記(物語のぶつ切りと混乱)

 
でも書くネタが足りない雑記
 
●絶賛捕捉中
椎名先生のブログ(完成原稿速報・ブログ版)で神のみの若木先生に対する言及(4/23)があったので、若木先生のブログの方の該当箇所(4/15)を探すお仕事をこなす。
 
フィジカル云々よりも、その下の

でも、「記号」を記号で完結してしまうと、世界全体がペタっとしてしまう。
 
例えば部屋を描いていて、ライトがあるのにスイッチを描かない、とか、窓枠に入ったガラスがどうやっても開かない構造になってる、とか。そういうのは気になる。「更衣室のここのイスの上にカバン描いておいて〜。デザインはここしか出てこないし何でもいいわ。ネットで適当にバッグ調べてそれっぽく描いてよ」という指示を出したとすると、本当にネットのオンラインショップの商品見本そのもののカバンをポンと置いてくる。バッグの持つところがこんなにピーンっと立ってないでしょう、と。どういう理由で、更衣室のベンチに上にバッグが置かれたのか、という物語が見えない。こういうの、些細なことだけど、こういうところでこだわっていけばいくほど世界観の実在感は上がる。

 
http://blog.wakakitamiki.coolblog.jp/?day=20090415

という辺りに過剰反応してみたり。

たぶんそのカバンがこれかな
 
実際の問題として「記号がペタっ」どころの話ではなくて、この手の「世界になじませるアレンジ」をしなければ違和感として主張すると思われます。作業者の盲点に入り易い部分ではありますがアシスタントの作業ということで客観視し易かった部分もあるのかと。(当たり前のことを当たり前にやれってことですよね)
 
おもしろそーなので若木先生のブログはしばらく捕捉してこーかと。5/3分のセカンドデビューのことも中々襟を正したくなる話だったりします(笑)
 
 
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●物語のぶつ切りを混乱と見做す傾向について
姉ファルファ:【ネタバレ】チミたちバスタードどこで読むの止めた?
http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51461944.html
 
現実には25巻が46万部売れているというのが正しい認識だと思われます。そのことを前提とした上で、強引な場面転換によるシーンの不連続性だとかストーリーのぶつ切り部分が「読むのを止める切っ掛け」になっていることの証拠になっている点が楽しいですね。
 
1つには、「第1部」だとかの区切りには何のメリットも無いかもしれないということ。この手の意味として応用が利くのかも。滑らかに次のエピソードに移行する技術(次のエピソードに繋がる予感や伏線など)の重要性とか?
 
ティッピングポイント』のだとセサミ・ストリートとブルース・クルーズの話が該当箇所となります。お陰様でセサミ・ストリートが何故伝説的な番組なのか?が初めて分かりました。

ちょっと纏めておくと、
1)就学前の5歳児グループを被験者として興味を持続を確認する実験を行っていること。2)小さい子供はおもちゃで遊びながらでも、実は内容をちゃんと把握していること。3)気散らし装置を作って、テレビの隣に配置し、様々な絵をスライドにして見せた。4)セサミ・ストリートは1区切り3分程度のサイクルになっていること。
 
・子供は動物が好きは嘘。猫やカワウソが跳ね回る絵には反応しない
・だじゃれ男にも無反応。陳腐とみなしているらしい
・会話を単純にしたり、大人向け番組の手法は合わない
・言い争いの場に大人の登場を嫌がる
・2〜3人が同時に喋るのを嫌がる。単に混乱していると見做すらしい
・児童心理学者の主張(空想と現実パートの混在は紛らわしい)も間違い
 
こんな感じの内容が説明されています。ジョークの類も嫌われていて、単純に理解できないらしい。つまり、就学前の子供達は「理解できないものを好きではない」と言えるわけです。
 
その後のブルース・クルーズの部分では物語性を重視した作品作りの結果を示しています。つまり1区切り3分以下のセサミ・ストリートと、区切りなしの30分番組でのブルース・クルーズでは、ブルース・クルーズが上回る結果に。
この物語による持続性や粘りは、何も就学前の子供達に限定される話ではないのでしょうね。基本的な傾向はそのままに、発達することによって得たものと失ったものとがあるのだと思われます。
 
 
ちょっと残念な話だけれども、ネギま!を含めた幾つかの作品は良い意味で複雑なのではなく、単に混乱していると判断されてしまうのかもしれません。大切なのは単純明快でありながら繰り返しに耐えられる複雑さを提供することなのだけれど。
 
 
●律攻め&イラストサイトの影響とは?
たまごまごさんが引き続き「律攻め」を行っている模様(笑) これらのことを考えるとイラストサイトの牽引力というのはネット上では侮れないものがありますね。
ネギまコミュもイラストサイトさんが引っ張っていた時期が長かった気がします。そこからコミュに移行できるかどうか?というのが1つのポイントで、一過性の流行になるか、持続的なコミュニティとなるのか?という話も興味深い部分があります。
 
ところで楊さんのところを見ていると文章での考察が主な感じがするんですけど、それはつまりイラストサイトはもうさほど動いていないという認識で正しいのか、イラストサイトさんの捕捉は他所のニュースサイトさんがメインでやっているのか?といった部分も疑問になってきますね。(宿題かな)
 
鬼更新中の黒猫さんによれば「現在のアクティブネギま!ブロガーの推定人口が300人ちょっと」「4月1日〜4月30日の間に「ネギま」について触れているブログが334件だった事から推定」という話ですから、150人の法則で考えて人間関係を素直に把握できる「限界の2倍」の値の気もするんですけどねー(苦笑)
 
私は入会していないネギま!のSNSもありますし、色々と難しい話でもあります。
 
 
 
●たゆたゆ(大和川
悩んだけど書いておくことにする。エロ漫画なんだけど、いるんだねぇ、こういう上手な人。背景が迫ってくる感じ。女の子が月を背負っているのなら、その時に抱いているのは夜そのものであるかのような。自分の背中(腰らへん)に感じる感覚が思いっきり「外」なんだ。
視線そのものは良くあるアングルなのかもしれないし、本人があとがきで書いているように誰かに見られるかも?っていうスリルはないかもなんだけど、山に見られている感じはあったよ。絵が巧いかどうかは巧い方だと思うんだけど、絵描きにしか分からない順位とかもあるから微妙かな。
 
週刊誌で連載を可能にする才能とは別種のものだとは思うのだけど、すごーく見事なものだったかと。
 
(追記)
技術面は大分わかってきました。レンズ効果的な直線を曲線に描くやり方とか、黒の強さの利用、ピンボケによる立体感の演出などなど。ちょっとしたところの話なんですね。漫画絵というよりも写真系の技術って感じなのかな。