雑記(AB!終)

 
Angel Beats! 最終回
そして残された最大の謎…………
 
 
どうして天使ちゃんはあんなに可愛かったのだらう?
 
 
新型長門なのはいいとして、俺、長門属性ってあんまり無いのよね。んー、キャラデザとか小さいからだったら嫌だなぁ(苦笑) マジで何であんなに可愛いんだろ。謎だ。
 
心臓移植された女の子が70ぐらいまで生きた後の心残りだとしたら、なんかちょっと嫌かも?(笑)とか思いつつ、「昔は私もそれなりに可愛かったのよ」とか孫に言ったりしてたのかもしれず。いや、この辺りは地雷臭がするからやめよう。
 
最後の音無の足掻きをクズ呼ばわりするのも分かるっちゃ分かるのだが、それもどうかとも思うわけで、なるべくいい形に成る様に解釈してみたいと思う。
 
まず結論すると「人間性の回復」の文脈で見れればいいんじゃなかろうか。
音無の物語の流れを追うと、
1)生きる意味がない&感じられない
2)妹のためにがんばろうと思う
3)妹が死ぬ
4)自分にも出来ることがあるかもしれない→医者を目指す
5)事故に遭う。→臓器移植
 
……となっている。言うまでもないけど、天使ちゃんの事を何時の間にそんなに好きになったんだよ?って話があって、明らかに死んだ妹と重ねて見ているわけだ。ここから、今回のラストにおいても、妹の代わりの天使ちゃんが「先に逝く」ことになってしまう、と読まなければならない。
 
前提の歪みに気がつかないとここの話はたぶん見えてこない。妹の死後、音無は不自然なまでに聖人君子化している。これは自分の人生に価値を感じていないからだろう。(妹の死→聖人化)
 
最後の最後に、音無は天使ちゃんが先に逝くことを恐れた。それは何故か?といえば、当然「妹が先に逝くこと」とここが重ねられているからだ。妹が「また」先に逝くことを恐れたわけだな。
 
しかし、今回はどうなったろう? 天使ちゃんの昇天の後の、音無しの「無様さ」は、不自然な聖人化から解放されて、人間化したと見ることが出来るだろう。(天使ちゃん昇天→人間化)
 
音無は、「妹」と「天使ちゃん」の二回の死を経験し、人間化している。ならば「喪失によって逆に得たもの」があったと考えるべきではないだろうか。それは何か?といえば、死んだ世界戦線の仲間達と過ごしたことによる変化が、音無の人生観・死生観を変化させていたことが背景に絡んでみえてこなければなるまい。んー、天使ちゃんが先に逝ったことで、ここで「聖人化しなかった」んだよな。それって、もう自分に価値が無いとは思っていなかった、ってことだと思うわけだ。
 
まぁ、最後に泣けるシーン入れたかったんだろうし、人間化云々のくだりは蛇足かもしれんて。
 
そして、救いは現世で。
まぁ細部を問い詰めなければ順当な終わり方だったんじゃないんかな。日向というか滝沢くんカッコ良かったし、シンジの中の人って情けない男の子の役よりこういうナマイキな味付けするのも悪くなかったし。芋っぺとはなんだったのか……。とは思うが(笑)