ねじまき少女

 
思い出に暴行だそうで。イジメを隠す学校だとかもそうですけど、韓国化、中国化が著しいですねぇ。人間未満の生き物が、妖怪人間よろしく「人間になりてぇ」を飛び越えて「日本人」になるのに掛かるコストを思うとぞっとします。まぁ、昔の宗教とかはこういうのを防ごうと頑張っていたわけで。精々、輪廻を繰り返せばよろしい、とかってね。カルマですよ、カルマ(笑)
 
 
●ねじまき少女(小説)
ねじまき少女とは何か。SF賞を総なめにしたあんまり面白くないお話です。ユダヤ警察官同盟を思い出して、SFの賞をとるような作品は大して面白くないんだな、と思いました。ええ、私には向いてません。
 
くっそつまんなかったので、思いっきりネタバレで行きます。
 
世界観はアジアンねじまきパンクです。スチームパンクならぬ、ねじまきパンク。つまんないブレードランナーとか、そういう感じでしょうか。いや、ブレードランナーとは似てませんけどね。……ブレードランナーがどんな内容だったかうろ覚えなので、そろそろテレビでやって欲しいところです(おいおい)
 
タイのバンコクが舞台で、TRPG系の人ならタイを舞台にした「サタスペ」とか書けばそれで説明が済むかもしれません。
 
だんこーがいの404〜で、現在形で書かれた小説とか書いてあって、それで面白そうだから読んでみたんですが、まぁ話が進まない進まない。40ページ読んでもちっとも面白くならない。100ページ、160ページと我慢して進んで、でもやっぱりつまんないんです。つまんないのを大事にしようと思ってがんばったんですけど、無理でした。読み飛ばしちゃって、適当に内容を拾おう、と。そんなんで最後までいちおう読んだんですけど、やっぱり面白くありませんでした。まぁ、私向けの作品ではなかったんだな、としょんぼり残念に思ったところです。読みきっただけでも、ユダヤ警察官同盟よりはマシだったかもって思うぐらいの酷さ。
 
構造的には、どんどん破壊されていくだけの物語です。まるっきり破壊しか起こりません。
基本の中心になってるドラマツマギーなんかも、吉原の遊女視点そのまんまですね。自由になりたいと思うけど、所有者に虐げられ、オモチャにされ。新しい旦那様が現れて、……みたいな。
日本をdisってるように見える感じなんですけど、遊女ものとしてはアリガチな展開でもあって、まぁ、どちらかといえばリスペクトなのかも?とか思ったり。
 
ねじまき少女というのは、ガンダムSEEDで言う、コーディネイターのことです。日本人が作り出した遺伝子操作した奴隷ですね。SF的な装置(ガジェット)で言うとロボットとかアンドロイドそのまんまですけど、コーディネイターが一番近いです。金持ちの日本人が秘書にしてたんですけど、飽きられてタイに捨てられて、その後も娼婦のようにして生きている。コーディネイターなので、肌がすべすべで綺麗。ちょっとした花魁みたいな状態なわけです。動きがギコチなくて、動くと「ねじまき」だとバレテしまうわけです。ヒーチー・キーチーなのです。
 
そんで、とりあえずエロいことをさせて場面を繋ぐっていう(苦笑) 本当に面白くないんでそうやって場面繋いでいる三文エロシーンばっかです。エロと聞いて興味がそそられた人はGO!(笑)
 
5人ぐらいの視点で話を回すんですが、起こった出来事を淡々と描写していくばっかりでして、バンコクの虎とかいうムエタイ・ファイターあがりの役人が殺されたり、白シャツが暴動を起こしたり。ねじまき少女がブチキレてしまって、「やめてよね、本気でケンカしたら僕に勝てるはずないだろ」というキラきゅんのネタをそのままやってしまうんです(苦笑) コーディネイターなので人間を圧倒するスピード!みたいな(爆笑) 横暴なる所有者+かなり偉い人をあっさり殺してしまって、クーデター発生。最後にはバンコクは海に沈んでしまい、ねじまき少女はなんとなく自活しているところで、遺伝子の権威がやってきて、君を人間にしてあげるよ!とか言ってエンド。
 
だから、地の文章で現在形でスピード感を演出しつつ、出来事のレベルはどんどん悪化させて破壊していくんです。読後感もへったくれも無い。めちゃくちゃにして終わり。
 
 
えっとー、日本人って、結構ハイレベルなエンタメにさらされて生きてるんだなって改めて思いました。同時に携帯小説とかちょっとバカにしてたけど、携帯小説的なものの正しさを感じたよ。技巧的にどうのこうのって偉い人がご高説を垂れて色々やるばっかりで、面白くないものを有難がってると、携帯小説みたいなものに流れていっちゃうんだろうなーって。やっぱハリウッド映画は正しいんだな。
 
世俗的だろうと「面白い」が大事なんだと改めて思い出させてくれる作品でございました。
ひーちーきーちー!