雑記(そして彼女はそっとエスカレーターを見上げた)

 
 
●楽しむのが目的だったハズなのに、いろいろと深堀テーマに足を踏み込んでいたり。
人間の価値は、付加価値で決まるという言説が嫌いでな。でも反論できない程度には正しいとも思っていたりした。これの前提にあるのは、人間本体の価値の平等性なわけさ。平等なのだからこそ、付加価値で差が付くって話なわけ。努力した分が付加価値として上乗せされるのは公平な気さえする。人間の基本的な価値を認めることには賛成なんだよね。……でも、どうしようもなく嫌いな考え方だったらしくてね。そう、例えば、友人とたもとを分かつ程度には許せなかったり。これが原因だったと今になって分かったと言うべきか。
 
金持ちとか、美少女とかの付加価値って強いよね(苦笑) 付加価値がある方が、価値があるのに決まってるじゃんか。でも正しさは、正しいから人を傷付けることもあるわけで。デブやハゲには生きるのがつらい世の中でもある。
 
で、そのことに対して自分の答えを得た。シンプルで、ごく当たり前の、そこらに転がっているような、在り来たりな答え。それは自分にとって満足のいくものだった。私は考察屋なので自分の得た答えをブログに書いてもいいんだが、在り来たりすぎるのでやめておこうと思う。大事なのであんま言いたくない。まだ巧く言語化できていないのもある。しかし、考えるほどに「どうやって反論するか?」という話ではないのかもしれないと思い始めた。だって「付加価値を好きになるのが当然だ」という決め付けは、そもそもの言説を歪めた解釈でしかないからだ。(社会通念としてはかなり一般的な気がしないでもないけど(苦笑))
 
感謝は、一番いい形へと導いてくれる。……感謝を。
 
 
●通常攻撃が全体攻撃でニ回攻撃のお母さんは好きですか?(井中だちま
すんげーキャッチーだし、ファンタジア大賞だって言うから読んでみたんだけども。うん、想像してたのよりかなりつまんなかった。裏面に、女の子の冒険仲間を引き入れようとしたら「お母さん面接」されるとか書いてあって「やばい、電車で読んだらニヤニヤが我慢できないかも?」とか思ったんだけど。俺の脳内予測では6倍ぐらい面白いはずだったのに。
正直に書くしかないから書くんだけど、伏見つかさの筆致で読みたかった。何がダメなのかいろいろと考えたんだけど、主人公が身悶えする感覚が足りないんだろうと思う。一歩引いて眺めている感覚っていうの?主人公だか、作者だか知らんが、ママが馬鹿やっててても無関係そうにしてたら寒くなるんじゃないかな。影響して感情を動かす必要があるんじゃなかろうか。
 
●侠飯(おとこめし、福澤徹三
テレビ東京でドラマをやってたんだけど、そっちは見てなくて。テレ東お昼の米ドラマを録画で見ている関係で存在は知ってたんだけど、放送は終わってたりするという(苦笑)
就職できない大学生が、ヤクザの抗争に巻き込まれ、命を救われた関係でヤクザを匿うことになる。大学生の青年主人公は秘密を抱えることになるわけだ。んで、共同生活することになったわけだけど、このヤクザがマメに動いてメシを作ってくれるっていう展開(笑) 薀蓄が凄くて、メシが美味そうに思えたら勝ちってヤツね。物語としては短編を引き伸ばして食事シーンを大盛りに詰め込んだノリなんだけど、それがいい。最後にちょっとしたドンデン返しもあってなかなか侮れない。
納豆の先混ぜ・後タレにも触れてたし、面白かった。それと巻末に文春文庫の料理系の本の宣伝してあるのも地味に美味しいと思った。
まぁ、マンガでも料理系多いから、生き残るには派手な題材にしないとだものね。それとドラマのレシピはフードコーディネイターが入ってて、原作本とちょっと変えてるみたい。そういうのむにゃむにゃするね(笑)
 
 
●ベストキッド(映画)
ジャッキー・チェン出演バージョン。テレビでやってたから見た。
アナ雪の逆転エンドというかね。中国人の娘っ子ヒロイン無視して、ジャッキーとウィル・スミスのとこのガキが仲良いシーンで〆。