雑記(ユーフォ見たの件)

すごく不安な気持ちになっている。ネタバレあります。
 
 
◎響けユーフォニアム~誓いのフィナーレ~
YouTubeの配信で見た。タダで見ておいてなんなんだけど、感想をアウトプットしようとすると不安な気持ちにしかならなかった。
映像はとても綺麗で、美麗で、人間関係の機微を丁寧に描いてて、「これが物語で本来やるべきことだ!」とか言われたら確かにそうなんだよなぁ。反論できねぇ……。
 
所詮アニメでしかないし、むしろ積極的に現実逃避させるためのツール。何も生み出さないのが当たり前であって、むしろ気持ち良く現実逃避させるためには、余計な汚物は排除する方が正しいまであるよな~。成長成分という名の面白みを排除して、楽しいを突き詰めたらこんな形になるのかもしれなくて。
 
 
一方で、ヱヴァほどの熱狂があるか? グレンラガンのような熱さがあるか?といわれれば明確に無い。つまり哲学性とか考察の余地などが、没入を誘う仕組みなのだとしたら、没入を拒絶する作りになっていることになりそうな気もしないでもない。
 
しかし、そうした反論が成立するかは実のところかなり微妙で、作品作りの方向性はそれぞれバラバラであるべきでそれこそが豊かさってもの。趣味はひとそれぞれ。グレンラガンが好きなら、そういう作品を見ておけばいいだけってことになる。他作品を引っ張って来てまで必死になってユーフォを否定する必要があるのか? ……ない。あるわけが、ない。
 
 
構成を元に論じるならば、結果、物語前段と同じ結果を突き付けているわけで、翌年のためのステップとしての位置付け。劇場版でファンディスクやったの?って話にしかならん。漫然とした努力をしてはいけませんと注意しつつ、漫然とした努力しかしてなくて、メス同士のチャラチャラとした足の引っ張り合いに終始。それをまるで人間ドラマの顔をさせているだけ。翌年パートが本番で本編なんだろうけど、あるかどうかも分からない。アンサンブルパートの映画の宣伝としての一挙配信だから、映画何本かに分けて積み重ねを作るつもりっぽいけども。
 
どうしようもなく、薄っぺらいよなぁ~。中身たる主張部分を削って、残ったもので絵を形にしただけにしか見えない。今作は(ファンディスクだし)これでもいいかもだけど、次は許されない。物語なら結果に介入せよ。バッドエンドを覆せ。その為に必要なもの以外、努力とは呼ばない。
 
もっと取材してどうぞ。